MENU

EN

view more

層雲の家

最大高低差6mの崖上に、デッキを敷いた広い余白とコンパクトな二層のヴォリュームで構成した。
余白は周辺環境に対してバッファとして効果を持ち、内と外の関係をより親密にする。
ヴォリュームは性質の異なる上下二層に分け、透過層で緩やかに区切られる。
透過層は、季節と時刻による陽や雲の位置、折れ戸の開閉などで変化し、現れ消えていく層雲のように、夫婦と猫の住まいの距離を微細に保ちながら繕っていく。

所在:宮城県塩釜市
構造:田村愛/田村愛構造設計工房
テキスタイル:大江よう/TEXT
グラフィック:町田かおる/さるいのデザイン
施工:平有建築
写真:楠瀬友将
竣工:2022.10